DX用語10選

(1)DX(Digital Transformation/デジタル・トランスフォーメーション):
企業や団体がデジタル技術を活用して、経営や事業における変革を実現する取り組み。デジタルとトランスフォーメーションを組み合わせた造語。近年は大量のデータを分析して既存のビジネスを変革するという意味合いも含んでいる。

DXを実現するには、(2)以降の比較的新しいデジタル技術を組み合わせての活用が不可欠となっている。
なお、DXとデジタル化は意味が異なるので押さえておきたい。

DXとデジタル化の違いはこちら

(2)AI(Artificial Intelligence/人工知能):
人の知能・考え方を備えているコンピュータやそれを実現するしくみ。言語の理解や推論、各種の判断ならびに問題解決を人に代わってコンピューターが行う。

(3)(2-a)  ML(Machine Learning/機械学習):
コンピューターがサンプルとなるデータを反復して解析して、データを整理するルール、判断基準などもデータベースに蓄積する。さらに処理が必要なデータに対して、蓄積したデータベースをもとに処理する。特徴量は人間が示す。

(4)(2-b)DL(Deep Learning/ディープラーニング):
膨大でさまざまなデータから自律的に特徴を学習して人間の脳に近いかたちで処理を実行する。特徴量の抽出もコンピュータが行う。

AI-機械学習とディープラーニングの違いはこちら

(5)IoT(Internet of Thnigs):
あらゆるモノがインターネットにつながることで、いつでもどこでも必要な情報やデータを取得することができ、その場で自動的に処理を実行することができるシステム。

IoTシステムの解説はこちら

(6)VR(Virtual Reality/仮想現実):
ゲームや3D画像のような、各種のコンピュータデバイスのなかに仮想の世界を構築する。

(7)AR(Augmented Reality/拡張現実):
人が感じる現実の環境や状況を、各種のコンピュータデバイスなどを活用することで情報を追加し、現実を拡張する技術の総称。

AR(Augumented Reality)の解説はこちら

(8)Big Data(ビッグデータ分析):
テラバイト級のデータで、商品名や価格のようなデータベースに蓄積される構造化されたデータだけでなく、文章などの非構造化データも併せて分析できることが特徴。

(9)Block Chain(ブロックチェーン):
仮想通貨(暗号通貨)ほかですでに実用化されているしくみで、複数のコンピュータに暗号技術を組み合わせて、取引の情報などのデータを記録する技術。中央からの管理ではなく、個々のコンピュータ同士をつないで記録をチェーンのような蓄積する。

(10)RPA(Robotic Process Automation):
自分以外のソフトウェアを対象として、定義された処理を自動的に実行するツール。人のシステムの操作を代行するのでソフトウェアロボットなどとも呼ばれる。RPAは上記の技術と比較すると小ぶりではあるが、企業や団体が全社的に導入できればデジタル化を支援する取り組みとなる。

RPA(Robotic Process Automation)の解説はこちら

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